HARICHIRYO

一人ひとりに合わせた優しい鍼治療

鍼治療は、鍼による物理的刺激を与えることで、人が本来持っている体を正常に保つ反応や自己治癒力を活性化することで、様々な効果が得られる治療法です。
運動器系、神経系の疾患以外に、内分泌系(ホルモン)、消化器・循環器系にもその効果が認められ、WHO(世界保健機関)においても適応症状であると認められています。

当院では直径0.14〜0.18mmの髪の毛程度の、極めて細いステンレス製の鍼を使用しています。
鍼は滅菌された使い捨ての鍼を使用し、他人に使用した鍼は使いません。また、器具・手指の消毒など、感染症や安全面には法律で定められた管理を行っています。

 鍼治療には、専用の「刺さない鍼」や子ども向けの「小児はり」など様々な方法があり、一人ひとりに合わせて施術を行います。

鍼治療での対応症状一覧

鍼施術は、様々な症状に効果を発揮しますが、特に〝痛み〟に対する緩和・改善を得意としています。

  • 頭痛
  • 肩痛
  • 腰痛
  • 膝痛
  • 筋・筋膜緊張の緩和
  • しびれの緩和
  • 関節可動域の維持・増大
  • 自律神経の調整
  • ホルモン機能の調整
  • 免疫力・自然治癒力の向上
  • 皮脂・肌の状態を整える
  • ストレスの緩和

鍼治療に伴う痛みについて

鍼をされても何も感じないことがほとんどですが、たまにチクッとする程度の痛みを感じることもあります。また、痛みを感じる程度には個人差があり、筋肉の緊張などで体が硬くなっている場合には痛みを感じやすいことがありますので、リラックスして施術を受けて頂けるよう心がけています。

鍼治療について

鍼治療の種類

  • 置鍼(ちしん)

    鍼を体内に刺入し、一定時間キープする手法です。鎮痛・血行促進の作用があり、筋肉のこり改善に効果があります。

  • 散鍼(さんしん)

    刺す鍼ではなく、皮膚を鍼で軽くたたく手法です。体表の血行を促進させ、自律神経に作用し施術後はスッキリします。

  • パイオネクス

    円皮鍼(えんぴしん)やシール鍼とも呼ばれ、筋肉のこりの部分に貼っておくタイプの鍼です。長さは0.6mmですので、痛みはありません。施術後の効果を持続させる働きがあります。

  • 小児はり

    小児用の刺さない鍼を使用します。身体に刺すことはなく、専用の鍼をあてたり、体表をさすったりします。自律神経系に作用し、かんの虫や夜尿症、便秘などに効果が期待されます。

お灸治療時に患者様にご用意・ご配慮いただきたいもの

  • 肩の出し易い服

    施術着もありますが、ご自身でお持ちいただく場合は肩や腰、膝が出しやすいゆったりとした服装が望ましいです。

  • 前後に激しい運動はNG

    施術でお身体が活性化されますので、施術前後の激しい運動は控えていただいております。

  • 施術後の入浴

    施術後から一時間以上あけての入浴は問題ありません。施術した日は、長時間の入浴や岩盤浴は極力控えてください。

鍼治療の流れ

  • 手指・施術部の消毒

    鍼を施す前に、施術者の手指、施術する部位の消毒を行います。

  • 滅菌保存の鍼を使用

    鍼は1本1本滅菌保存され使い捨てです。使用した鍼を他の人に使うことはありません。

  • 鍼を施します

    鍼をして10分ほど置いたり、刺した後すぐに抜いたり、症状によって手法を変えます。

  • 抜鍼後の消毒

    鍼を抜いた後は、施術部位の消毒を行います。

よくあるご質問

よくご質問いただく内容をご紹介します

  1. 施術後はお風呂に入っても大丈夫?

    問題ありません。
    施術後は全身の血流が良くなっているので長時間のお風呂や岩盤浴などは、のぼせる可能性がありますのでご注意下さい。
    また、施術直後の入浴は極力避けて下さい。できれば一時間以上あけていただければ大丈夫です。

  2. 病院と併用して施術を受けても大丈夫?

    基本的に問題ありません。鍼灸施術は病院での治療との相乗効果も期待できます。
    病院と併用、リハビリと併用されている方も多くいらっしゃいます。
    ただし症状や病状により鍼灸施術控えたほうが良い場合や注意しながら施術したほうが良い場合があります。心配な場合は遠慮なくご相談下さい。

  3. 薬と併用して施術を受けても大丈夫?

    基本的に問題ありません。心配な場合は、薬の服用状況を詳しくお聞きし、主治医の先生にご相談ください。
    鍼灸施術をご利用いただいている方には、薬と併用されている方が多くいらっしゃいます。
    薬で症状を抑えながら、鍼灸施術で症状の根本となる原因を改善させる効果が期待できますので、日頃服用されている薬があればお知らせください。

  4. 副作用はありませんか?

    鍼灸施術は、全身の機能を調整しますので副作用はありません。
    しかし、初めて、もしくは久しぶりに施術を受けた場合は、まれに施術後一過性に体がだるくなったり、運動後のような筋肉痛を感じることがあります。
    これは鍼灸刺激が体に作用している反応で、「めんげん」と呼ばれています。「好転反応」とも呼ばれ、施術後にそのような症状がみられた場合は、ゆっくり過ごしていただければ、数時間あるいは翌日には解消されています。
    「好転反応」がある方ほど翌日はスッキリすると感じられる事が多いですのでご安心ください。

  5. 受診時の服装について

    施術着をご用意しておりますのでそちらにお着替えいただきます。
    もしお着替えを望まれない場合はご自身でお持ちいただくことも可能です。
    その際は気になる症状によって、首・肩・背中を出しやすい服装、また腰・膝から先が出しやすい服装でご利用ください。
    できるだけゆったりした服が好ましいです。

  6. どのような間隔で施術を受けたらいですか?

    ぎっくり腰などの急性期の場合、2、3日に1回のペースで施術を受けていただくと治りが早くなります。
    慢性期の症状(症状が出現して3ヵ月以上経ったもの)の場合は、状態にもよりますが、1週間に1回のペースが理想です。
    施術を行い経過をみていき、施術の間隔を伸ばしていきます。
    お身体のメンテナンス(予防)として受けられる場合は、2週間に1回もしくは1ヵ月に1回の施術をすすめています。
    身体の組織、細胞が生まれ変わる周期が約3ヵ月と言われています。施術も3ヵ月単位でお身体の状態を振り返り、評価していきます。

  7. どんな方が受診しますか?

    肩の痛みやこり・頭痛・眼精疲労・腰痛・足のむくみ・ストレスなどの予防、改善のためにご利用される方が多いです。
    また、自律神経にも影響を与え、質の良い睡眠や疲労回復、便秘などにも効果を発揮します。
    具体的には、
    内科疾患(胃腸炎・潰瘍などの疾患。心臓・肝臓・腎臓・膀胱機能の改善など)
    呼吸器・アレルギー性疾患(カゼ・気管支・扁桃炎・花粉症・喘息・アトピー性皮膚炎など)
    婦人科疾患(不妊症・安産灸・月経困難症・むくみ・冷え性など)
    外科疾患(五十肩・腰痛・神経痛・むち打ち症・手足のしびれなど)
    といった症状のように、身体のお悩みはお気軽にご相談ください。

  8. 鍼は痛くないですか?

    鍼は注射針と異なり、直径0.14~0.18mmの髪の毛程度の極めて細い鍼を使用するため、何も感じないことがほとんどですが、少しチクっとする感覚や、施術により硬い筋肉に当たる際はズーンといった感覚がある事もございます。
    また、痛みを感じる程度には個人差があります。
    刺激量は調整出来ますので施術前、施術中でもお気軽にお伝え下さい。

  9. 衛生的に大丈夫ですか?

    施術前に手洗い、手指消毒をします。
    また、施術の前後には皮膚の消毒をさせていただきますので、清潔・安全に受けていただけます。
    ベッド周りを含むその他の器具も消毒・滅菌を徹底しております。