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心地の良い温かさのお灸

お灸はヨモギの葉を乾燥させて精製した「艾(もぐさ)」を使います。これを米粒やその半分くらいの大きさにして皮膚上で燃焼させ、ツボに温熱刺激を与える施術方法です。

昔は「直接灸」といって艾を皮膚上に直接のせて焼ききっていたので、「熱い」「やけどする」「跡が残る」というイメージがあるかと思いますが、現在はやけどさせないように、「間接灸」といって皮膚上に専用のシールを貼りその上にお灸をしたり、台座の上に艾をのせて施す「台座灸」などを使用して身体への負担が軽くなるよう、心地良い温かさのお灸をしています。

お身体の状態に応じ、熱さの程度をお聞きしながら一人ひとりに合わせた温感を調節して施していきます。

お灸治療での対応症状一覧

お灸施術は身体に温熱刺激を与え、それにより起こる生体反応を利用して症状の緩和や予防に働きます。

  • 頭痛
  • 肩痛
  • 腰痛
  • 膝痛
  • 筋・筋膜緊張の緩和
  • 関節可動域の維持・増大
  • 自律神経の調整
  • ホルモン機能の調整
  • 免疫力・自然治癒力の向上
  • 冷え性・むくみ
  • 婦人科疾患
  • 不妊症、逆子

お灸のやけどについて

当院のお灸はやけどリスクの低い「間接灸」と「台座灸」の治療方法を採用しています。その日の体調やお肌の状態によってやけどをしてしまう可能性がありますが、体調や肌の状態に合わせて注意深く施術します。熱さを感じた場合は、遠慮せずにお知らせいただくようお願いしております。心地よい温かさのお灸を提供し、安心して施術を受けていただけます。

お灸の種類について

市販されているお灸もありますが、福岡みらいテラス鍼灸では症状や施術箇所に合わせてお灸用のモグサを変えています。お灸の施術に使うモグサは以下のような種類があります。

  • 知熱(ちねつ)灸

    米粒大やその半分くらいのもぐさを皮膚の上にのせ、線香で火をつける施術方法で、8割程燃えたところで取り除きます。ツボに温熱刺激を与えるのですが、体表の余分な熱を発散させ、鎮痛・血行促進の作用があります。また自律神経系や内臓機能にも作用します。

  • 台座灸

    「せんねん灸」とよばれる台座灸は市販もされており、簡単に使えるのでセルフお灸としても人気です。血行促進、冷え性に効果が期待できます。

  • 綿花灸

    人肌ほどの温かさの綿花の上にもぐさをのせ燃焼させる施術方法です。お灸をしている箇所を専用の温度計で測り、皮膚温が40~42度になるまで温めますので、ほんわかとした心地の良いお灸です。血行が促進され、疲労回復・鎮痛・筋肉のこりの解消に効果的です。

  • 灸頭鍼(きゅうとうしん)

    鍼の柄の部分にもぐさを取り付けて燃焼させる、温熱療法です。ふんわりとしたマイルドな温かさで、鍼とお灸の作用を兼ね揃えた効果的な施術方法です。血行促進・冷え性・筋肉のこりの解消に効果的です。

お灸治療の流れ

  • お灸の説明

    お灸をする前に、症状の確認とそれに適切なお灸の説明をします。

  • 様々なお灸を使用

    症状に合わせてモグサの種類を変えて施します。

  • やけどリスクの低いお灸

    皮膚上に専用のシールを貼ったり、綿花を置いたりして、やけどの無いお灸を提供します。

  • 心地よい温かさ

    施灸箇所の温度管理を行い、熱さを確認しながら施しますので、心地よい温かさのお灸です。

お灸治療時に患者様にご用意・ご配慮いただきたいもの

  • 肩、腰、膝を出しやすい服

    施術着もありますが、ご自身でお持ちいただく場合は肩や腰、膝が出しやすいゆったりとした服装が望ましいです。

  • 前後に激しい運動はNG

    施術でお身体が活性化されますので、施術前後の激しい運動は控えていただいております。

  • 施術後の入浴

    施術後から一時間以上あけての入浴は問題ありません。
    施術した日は、長時間の入浴や岩盤浴は極力控えてください。

よくあるご質問

よくご質問いただく内容をご紹介します

  1. 受診時の服装について

    施術着をご用意しておりますのでそちらにお着替えいただきます。
    もしお着替えを望まれない場合はご自身でお持ちいただくことも可能です。
    その際は気になる症状によって、首・肩・背中を出しやすい服装、また腰・膝から先が出しやすい服装でご利用ください。
    できるだけゆったりした服が好ましいです。

  2. 妊娠中でもお灸をして大丈夫?

    妊娠初期は避け、安定期に入ってから行うようにしましょう。
    妊娠中の肩こり、腰痛、また逆子に効果的です。逆子と診断を受けたら早めに受診ください。

  3. お灸をしてはいけない時はありますか?

    患部に傷、出血、腫れ、赤みがある場合は避けてください。

  4. どのくらいの頻度でお灸すると良いですか?

    症状に対する治療の場合、その度合いや状態により変わりますが、お灸は継続して行うことで効果が上がります。
    ご自宅でも簡単にできる「せんねん灸」も市販されており、ご自身でお身体のケアとしてお灸をされる方も多くいらっしゃいます。

  5. やけどの痕は残りませんか?

    当院で行うお灸は、皮膚上に専用のシールを貼り、その上にお灸を施す「間接灸」や、台座の上に艾をのせて施す「台座灸」などを使用してやけどをさせることなく行います。
    また、熱さを感じると皮膚から取り外しますので、熱さの程度をお聞きしながら施灸させていただきます。
    灸は熱さを我慢したからといって効果が上がるわけではありません。
    施術中、熱いと感じた場合は遠慮なくおっしゃっていただくようにしております。
    心地良い温かさのお灸を行っておりますので、ご安心ください。

  6. お灸は熱くないですか?

    一瞬「チクッ」とする知熱灸から、ほんわかとした熱感の綿花灸・灸頭鍼など、お灸の種類によって熱さの感覚が違います。
    お灸を受けているうちに身体が温まってくるので、心地良く感じられる方がほとんどです。

  7. 施術後はお風呂に入っても大丈夫?

    問題ありません。
    施術後は全身の血流が良くなっているので長時間のお風呂や岩盤浴などは、のぼせる可能性がありますのでご注意下さい。
    また、施術直後の入浴は極力避けて下さい。できれば一時間以上あけていただければ大丈夫です。

  8. 病院と併用して施術を受けても大丈夫?

    基本的に問題ありません。鍼灸施術は病院での治療との相乗効果も期待できます。
    病院と併用、リハビリと併用されている方も多くいらっしゃいます。
    ただし症状や病状により鍼灸施術控えたほうが良い場合や注意しながら施術したほうが良い場合があります。心配な場合は遠慮なくご相談下さい。

  9. 薬と併用して施術を受けても大丈夫?

    基本的に問題ありません。心配な場合は、薬の服用状況を詳しくお聞きし、主治医の先生にご相談ください。
    鍼灸施術をご利用いただいている方には、薬と併用されている方が多くいらっしゃいます。
    薬で症状を抑えながら、鍼灸施術で症状の根本となる原因を改善させる効果が期待できますので、日頃服用されている薬があればお知らせください。

  10. 副作用はありませんか?

    鍼灸施術は、全身の機能を調整しますので副作用はありません。
    しかし、初めて、もしくは久しぶりに施術を受けた場合は、まれに施術後一過性に体がだるくなったり、運動後のような筋肉痛を感じることがあります。
    これは鍼灸刺激が体に作用している反応で、「めんげん」と呼ばれています。「好転反応」とも呼ばれ、施術後にそのような症状がみられた場合は、ゆっくり過ごしていただければ、数時間あるいは翌日には解消されています。
    「好転反応」がある方ほど翌日はスッキリすると感じられる事が多いですのでご安心ください。

  11. どんな方が受診しますか?

    肩の痛みやこり・頭痛・眼精疲労・腰痛・足のむくみ・ストレスなどの予防、改善のためにご利用される方が多いです。
    また、自律神経にも影響を与え、質の良い睡眠や疲労回復、便秘などにも効果を発揮します。
    具体的には、
    内科疾患(胃腸炎・潰瘍などの疾患。心臓・肝臓・腎臓・膀胱機能の改善など)
    呼吸器・アレルギー性疾患(カゼ・気管支・扁桃炎・花粉症・喘息・アトピー性皮膚炎など)
    婦人科疾患(不妊症・安産灸・月経困難症・むくみ・冷え性など)
    外科疾患(五十肩・腰痛・神経痛・むち打ち症・手足のしびれなど)
    といった症状のように、身体のお悩みはお気軽にご相談ください。

  12. 衛生的に大丈夫ですか?

    施術前に手洗い、手指消毒をします。
    また、施術の前後には皮膚の消毒をさせていただきますので、清潔・安全に受けていただけます。
    ベッド周りを含むその他の器具も消毒・滅菌を徹底しております。