福岡の鍼灸師が解説!頭痛持ちの方必見の予防法

多くの人が経験している〝頭痛〟。

今や日本人が抱える身近な健康問題となっています。

生活や仕事の質を著しく低下させてしまう頭痛ですが、日常のちょっとした心がけで予防することが可能なんです。

頭痛は、鍼灸院でも多くの方が訴えられ施術を受けられている印象です。

この記事では、福岡みらいテラス鍼灸の鍼灸師が、日常生活で簡単に実践できる頭痛予防法を解説!

片頭痛や緊張性頭痛の予防法から効果的な温め方まで、頭痛に悩む方に役立つ情報をお届けします。


頭痛の種類

頭痛予防のお話しの前に「頭痛の種類」についてご紹介します。

今回の記事でご紹介する頭痛予防は、下記の「一次性頭痛」に対する予防法になりますので、頭痛予防の前に目を通してくださいね。

一次性頭痛(慢性頭痛)

一次性頭痛は首・肩こり、月経などから引き起こされる、いわゆる「慢性頭痛」です。

一次性頭痛には以下があります。

①片頭痛:
ズキンズキンと脈打つような痛みが多い。

②緊張型頭痛:
頭がしめつけられるような痛み。

③群発頭痛:
目の奥をえぐられるような激しい痛み。

④その他の一次性頭痛:
上記以外の原因によって起こる頭痛。

特に一次性頭痛は、業務効率や生産性の低下など企業にとって多大な損失を与える「プレゼンティーイズム」の原因にもなっています。


~プレゼンティーイズムの概要については以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ併せてお読みください
●健康経営とプレゼンティーイズム:健康経営に欠かせない基礎知識を福岡の鍼灸師が紹介!

二次性頭痛(病気が潜んでいる可能性のある頭痛)

二次性頭痛とは、外傷・障害によるものや血管障害など、一次性頭痛以外の何らかの病気が潜んでいる可能性のある頭痛をさします。

一次性頭痛との見分け方として、

・頭痛が突然現れる

・いつもの頭痛とは様子が違う

・頭痛の現れる頻度や痛みが増していく

・50歳を超えてから初めて現れた頭痛

・以下の症状がある
発熱、吐き気、嘔吐、首の辺りが硬くなり胸に顎がつきづらい、マヒ、歩行や言語の障害、支離滅裂な会話をし認知症のような症状がある

二次性頭痛の疑いが考えられる上記にあてはまる点がある場合には、すぐに医療機関へので診てもらってくださいね!

参考:頭痛財団


頭痛予防の簡単な方法

頭痛の種類を把握したところで、いよいよ一次性頭痛の予防法をご紹介します。

日常生活ですぐにできる頭痛の簡単な方法ですので、かなりおすすめです!

背中を温める

日常生活にすぐ取り入れられる頭痛予防は、ずばり「背中を温める」です。

頭痛なのに背中!?と思われる方もいるかもしれませんが、そうです。〝背中〟なんです!

一次性頭痛の多くは、首、肩、背中の筋肉のコリが原因といわれています。

中でも背中の筋肉は、首や肩、頭部までつながっているので、そこを温めて血行を良くしてあげると首、肩、頭の筋肉もほぐれ、トータル的に頭痛ケアができるんです。

背中のどの辺りを温めたらいいの?

では、背中のどの辺りを温めたらいいのか?

それは「肩甲骨の間」です。

下のイラストの青枠部分、両肩甲骨の間~肩甲骨下部のラインを温めると、効果が期待できます。


なぜ背中なの?

上のイラストの様に、背中には脊柱起立筋という筋肉があり、後頭部から背中を通って、お尻の辺りまでつながっています。

この長い筋肉が、頭・背中・腰(お尻)をつないで常に引っ張り合っている状態なんです。

その時に一番テンション(引っ張られる力)がかかっているのが、イラスト青枠の部分。

そして「猫背」「デスクワーク」「スマホを見る」などは、この部分に一番負担がかかる姿勢なんです。

また、長い期間ここに負担がかかることで「ストレートネック」の原因にもなるんです。

これらの姿勢の頻度が多いと、頭痛持ちの方は頭痛が出やすく、腰痛持ちの方は腰痛が出ることがあります。

逆に言うと背中を温めてケアをしておくと、頭痛、腰痛どちらの予防にもつながるんです。

どうやって温めたらいいの?

日常生活ですぐできる頭痛予防で背中を温めるっていうけど、どうやって温めるのか気になりますよね?

ここからは実際に温める方法と、いつ行えばいいかを解説していきます。

背中を温める方法

背中を温める方法としては、市販のあずきカイロなどがあります。

薬局やネットでも手軽にお求めできますし、レンジで温めて簡単に使うことができます。

写真のような、身体のどこでも対応できるタイプがおすすめです。

温めたあずきカイロを、先程の背中青枠部分に当てると良いでしょう。

背中には足の太陽膀胱経という経絡が流れています。

この経絡は、下のイラストのように眼の辺りから頭、背中を通ってつま先まで流れているので、背中を温めると全身が温もってきます。

参考:新版 経絡経穴概論

足の太陽膀胱経の中でも、肩甲骨の付近に「膈兪(かくゆ)」というツボがあります。

このツボは、補血(血を養う)作用があり血流も促してくれるので、鍼灸で頭痛に対する施術をする時にも使います。

いつ温めたらいい?

では背中を温めるのはいつ行えばいいのか。

結論、寝るときです!

就寝前にあずきカイロをレンジで温め、背中に当たるように置いてお休みしてください。

その際、あずきカイロは熱々に温めてしまうとかえって寝苦しくなるので、ほど良いあたたかさにしておきましょう。

また、ホッカイロを貼って寝るのは?と聞かれることがありますが、それだと背中が暑くなった時に逃げ場なく起きてしまうことがあるので、暑くなった時に逃げれるようにあずきカイロがおすすめです(笑)

仕事中にホッカイロを背中に貼っておくのは効果的かもしれません。

まとめ

「頭痛予防は、背中を温めて寝るのが効果的。」

寝ることは、大体の人がほぼ毎日行っているかと思います。

仕事中や生活の中で襲ってくる辛く不快な頭痛、、、日常のちょっとした習慣でその程度や頻度を和らげていくことができます。

また、睡眠の質向上にもつながるんですよ!


以上が、福岡みらいテラス鍼灸の鍼灸師が教える「頭痛持ちの方必見の予防法」でした。

この記事が皆さんの頭痛予防につながりますように!

最後まで読んでいただきありがとうございます。

福岡みらいテラス鍼灸は、働く人の不調を予防したいと考えています。

今後も福岡みらいテラス鍼灸をよろしくお願いします!